消費刺激策としての国民年金一括前払納入制度


消費刺激策としての国民年金一括前払納入制度

 

消費の減少が進み預金残高、貯蓄が増える状況が続いている。マイナンバーカードの普及と各世帯の所得の把握が容易にできる社会システムになっていれば、困窮している世帯のみへの支給が可能であったが、現状、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでない日本ではそれができない。政府が消費の回復刺激策をうっても十分な効果が発揮できない状況になっている。

 

消費に慎重になり、過大に貯蓄してしまう原因の一つは、フリーランスへの金融機関の貸し出しが慎重なことが考えられる。会社員であれば、個人のローンカードや住宅ローンが簡単に組めるケースが多いのに対して、フリーランスはそれが難しい。かなり安定した実績を上げているフリーランスでも住宅ローンは組めないケースが多い。だからフリーランスは生涯家族とともに安心して暮らせる額が貯まるまで、消費に慎重であり、貯蓄を続ける。

 

過大に貯蓄してしまう原因のもう一つの原因は、国民年金の前払前納制度が2年までしか認められていないことである。現在のところ。現金払いで、1年度分を前納すると、年間3,520円、2年度分の前納なら、2年分で14,590円の割引となる制度以外には存在しない。2年分前納した場合で約40万円程度になる。

 

国民年金は現在のところ原則40年480か月納めるて満額の年金が65歳からもらえる制度である。おおよそ毎月17,000円の保険料を12か月納めると年間204,000円ということになる。10年だと2,040,000円 20年だと4,080,000円 30年だと 6,120,000円

40年だと 8,160,000円ということになる。

 

このように国民年金の一括納入前納制度の種類を広げることにより、フリーランスはまとまったお金ができた時に、国民年金保険料を納付できるようになり、ある程度の老後の安心が確保される。老後が安心できる状況なると、次なる事業への投資、もしくは通常の消費を安心してできるようになる。

 

10年~40年までの国民年金一括納入前納制度は、金利分の割引とともに、フリーランスの所得税の納税の率の引き下げとセットにすると利用者が増えると思われる。フリーランスは一時的に所得が多くなった年に累進課税で多く納税の義務が発生すると資金繰りで苦しむケースもある。一度そういった経験をすると、過大な貯蓄や節税の意識が働くようになってしまう。

この問題を解決するために、国民年金を一括前納している年度分までは、5%~15%程度の所得税の累進減税制度を連動させることはできないだろうか。そうなれば、フリーランスは積極的に国民年金一括納入前払制度を利用するようになる。フリーランス、日本年金機構、国税局 いずれもメリットが大きい制度である。そうなれば、フリーランスは過大な貯蓄をしなくなり消費が回復活性化する。

フリーランスが老後の安心を手にしやすくなると消費と投資が活性化して日本の未来は明るい。フリーランス安心消費社会が到来する。

 

日本年金機構ホームページ抜粋

国民年金前納割引制度(現金払い 前納)

160020-455-123-545 更新日:2020年3月17日 印刷する

令和2年度の国民年金前納割引制度(現金払い 前納)について

現金払いで、1年度分を前納すると、年間3,520円、2年度分の前納なら、2年分で14,590円の割引となります。

※割引額は年率4%で複利計算した額です。年平均では、約1.8%の割引となります。

現金で毎月納付、1年度分を前納、2年度分を前納した場合の比較の図

国民年金保険料を前納すると割引があります。
令和2年度の保険料について、

  • 1年度分を現金払いで前納すると「3,520円」の割引
    (1年度分の保険料額198,480円が194,960円へ)
  • 6カ月分を現金払いで前納すると810円の割引
    (6カ月分の保険料額99,240円が98,430円へ)
  • 2年度分(令和2年4月分から令和4年3月分)を現金払いで前納すると、14,590円の割引
    (2年度分の保険料額397,800円が383,210円へ)

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