「レガシーシステム」と2027年問題

未来への情熱


2027年問題

レガシーシステム 用心を!(2024年5月6日参考追加)

2027年問題とは、1947年~49年生まれの

団塊の世代の人がすべて75歳以上の

後期高齢者になることである。

国の医療費の負担が高騰してくることが

懸念されている。

もう一つの2027年問題とは、

多くの大企業で1990年代半ばから

採用された外国製の業務統合型の会計コンピューターシステムの

ソフトウエアのサポートが切れることである。

それに伴う業務の切り替えの混乱が懸念されている。

一般的には、二つの2025年問題は

全く別の問題と捉えられている。

しかし本当にそうであろうか。

1990年代の前半に40代後半から50代で企業の中核で

活躍していた団塊世代の人は、多くの人が

外国製業務統合ソフトの導入にかかわっていた可能性が高い。

しかもその業務統合型の会計コンピューターシステムのソフトは、

会社のあらゆる業務に一気通貫で精通した人がいないと導入が

難しいとされていた。

当時はウオーターフォール型のシステム開発が

中心であったため大企業では、2年以上かけて

導入準備をしていた可能性が高い。

そうであるとすると団塊の世代の人は約30年前のこととはいえ、

多少なりとも当時の事情や知見を覚えている可能性も高い。

団塊の世代の人は、ある意味で2階建て3階建て

年金逃げ切り世代とも言える。

国民年金、厚生年金、企業年金を受給して老後を孫に囲まれて

楽しく過ごしている人も多い。

しかし、定年退職で引退して10年近く、

グルメ旅行三昧、ゴルフ三昧で過ごして、

いい加減飽きてきている人もいるかもしれない。

このまま燻っていては認知症になるかもしれないと

焦っている人もいるかもしれない。

しかし70歳を超えたら仕事はないと思い込んでいるから求職活動はしない。

せいぜい地元のボランティア活動程度に留めている人も多いのではないかと思う。

ITの人材が不足し、労働人口が減り続ける中で

一度引退したこれらの人々の一部が、

労働市場に参加してくれるようになると、

経済効果は高いかもしれない。

少子化の影響がでてくる

2022年以降の新卒にレガシーシステム

のメンテナンスを

担当させるのはもったいない。

存分に創造性を

発揮できる環境で働いて欲しい。

日本を成長に導く仕事に

携わってほしい。

古い体質の企業が

若い社員に社会的意義を感じられない

仕事を押し付けるのは、

社会の損失である。

そうならないように社会全体で

気をつければ

日本の未来は明るい。

参考:日本経済新聞 2024年5月6日

朝刊8面 システム「25年の崖」に備え

参考:日本経済新聞 2022年1月23日

朝刊1面 企業、老朽ソフト5割放置

世界でサイバー攻撃懸念

日本、ウィンドウズで3割

参考:日本経済新聞 2022年1月19日 19:30 [有料会員限定]

みずほ停滞1年のツケ 安定優先でDX挽回は難路

参考:日本経済新聞 2022年1月18日 朝刊1面 システム人員2割増し 改善計画提出

参考:東京新聞 2022年1月16日 朝刊 28面 「レガシーシステム」用心を

9割の企業使用 障害で巨額損失も 危険分かっていても 刷新二の足

参考:日本経済新聞 2020年11月27日 朝刊19面 マーケット総合2

株高の陰で円高じわり 輸出回復で貿易黒字拡大 100円台にらむ可能性

コメントを残す