盲導犬さん
盲導犬さん(2022年1月26日参考追加)
盲導犬さんに電車の中で会った。
盲導犬さんは私と目が合って警戒心をもって見つめた。
飼い主の目の不自由な方と付き添いの方になだめられている。
マスクをしている私の顔の表情が見えないので困っている様子だ。
少し息があらい。落ち着かない。
「人間の表情で警戒心を持つべき相手かどうか昔はすぐ判断できたのに」
と言っているようだった。
しばらくして警戒しないでいい人間として認めてくれたようで、
「クター」と床に体をつけてリラックスの状態になった。
飼い主の方の降りる駅の少し前に、
むくっと シャキーンとした音とともに起き上がって
再び緊張感のある表情に変わった。
飼い主様お守りするためにすべての五感を
働かせて準備している。
駅に着いてドアが開いた。
しっかりとした足取りで飼い主の目の不自由な方を導く。
エレベーターの方へ優しい目で飼い主の方と去っていった。
別の方向からエスカレーターで登って行ったら、
盲導犬さんが大声で吠えている。
盲導犬さんは切れた。ブチ切れたようだ。
視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)に
歩きスマホをしている人間がいて飼い主様とぶつかったようだ。
駅員さんがなだめても意に介さない。
絶対に許さない表情でブチ切れる。
さっきまでの優しい落ち着いた眼とまったく違う。
盲導犬さんは熱い。使命感がある。そして賢い。
人間にとっても大切なことを教えれくれる。
かっこばかりつけている人たちは
韓国人留学生李秀賢さんが
亡くなったことはすぐに忘れる。
五輪が決まってから国際的圧力で
ホームドアの整備に取り組む。
パラリンピックが終わって半年たっても
危険なホームは今だにたくさんある。
都庁のある駅の1番線~8番線は
普通の健常者でも怖い時がある。
盲導犬さんは大人の人間と違う。
日々ひたむきにご主人様をおまもりする。
日本には盲導犬さんがいる。
ひたむきに飼い主の目の不自由な方を日々お守りしている。
20年でも30年でもホームドアが全国の駅に設置されるまで待つ。
弱者に対する接し方で文明国家どうかが決まる。
目の不自由な方々にはスマートフォンも
4Kテレビも8Kテレビもインスタグラムも関係ない。
莫大な情報流通の恩恵から取り残されてる。
それでもひたむきな盲導犬さんがいるから大丈夫だ。
盲導犬さんを応援しよう。
盲導犬さんが活躍する日本はいずれみんなが暮らしやすい格差の少ない世の中を手に入れる。
暴動も革命も起こらない。
民主主義は守られる。日本の未来は明るい。日本は近代文明国家だ。
参考:2022年1月26日 17時35分 NHKニュース6時
新大久保駅 転落者救助の韓国人留学生ら死亡から21年で追悼
JR山手線の新大久保駅で、ホームから転落した人を助けようとした
韓国人の留学生と日本人の男性が電車にはねられ死亡した事故から
26日で21年となり、関係者などがホームで黙とうをささげました。
参考 日本経済新聞 夕刊2面 ニュースなこの日
2001年1月26日、国交省は同年2月、
全国の鉄道事業者に待避スペースや非常停止ボタンを設置するよう通達。
ホームからの転落を防ぐための対策は今も道半ばで、
視覚障害がある人の転落事故は相次いでいる。
国交省は20年11月、ホームドアが整備されたホームを
19年度末の1953カ所から25年度までに3000カ所に増やす目標を公表。
参考:日本経済新聞 2020年6月25日 障害者「外出に不安」 コロナ新常態で配慮求める声
日本経済新聞 2018年1月28日 春秋